「食べることが大好きな私が、食べられなくなった患者さんの役に立ちたい」
2026年1月19日(日)放送のTBS系「情熱大陸」に登場する喉頭外科医・上羽瑠美医師。自らを「喉オタク」と呼び、嚥下障害(飲み込みの障害)治療の第一人者として、東京大学病院で日々患者と向き合っています。
「食べる喜び」を失った患者に、再び口から食べられる幸せを取り戻す。国立大学初の摂食嚥下センターを立ち上げ、センター長として多職種チームを率いる彼女の情熱とは?
この記事では、上羽瑠美医師のプロフィールから学歴、キャリア、現在の活動、そして嚥下障害治療への思いまで、徹底的に解説します。
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上羽瑠美のプロフィール

基本情報
名前: 上羽瑠美(うえは るみ / Ueha Rumi)
生年月日: 1977年
年齢: 48歳(2026年1月現在)
出身地: 愛媛県松山市
現在の所属:
- 東京大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 准教授
- 東京大学医学部附属病院 摂食嚥下センター センター長(2021年〜)
専門分野:
- 喉頭科学
- 気管食道科学
- 摂食嚥下障害
- 音声障害
所属学会:
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
- 日本気管食道科学会
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
- 日本喉頭科学会
- その他多数
主な著書:
- 『見える!わかる!摂食嚥下のすべて:神経・嚥下5期・アセスメント・検査・治療・食事がつながる』(学研メディカル秀潤社、2021年)
- その他、医学雑誌への寄稿多数
人となり
性格:
- 「制御不能」なほど明朗活発
- 一度ハマると制限なく突き詰める性格
- 好奇心旺盛
- 患者思い
趣味・興味:
- 幼少期:ドラゴンクエストに夢中
- 学生時代:テニスに熱中
- 現在:喉(喉頭)の研究
モットー: 「食べることは生きること。食べる喜びを取り戻すことが私の使命」
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出身大学と学歴
幼少期:愛媛県松山市
1977年、愛媛県松山市に生まれた上羽瑠美さん。「制御不能」と形容されるほど明朗活発な子どもで、一度何かにハマると、とことん突き詰める性格は幼少期から変わらないといいます。
幼少期のエピソード:
ドラゴンクエストに夢中になり、攻略本を読み込み、レベルを最大まで上げることに没頭。この「突き詰める性格」が、後の医師としての研究熱心さに繋がっていきます。
学生時代:テニスに打ち込む
中学・高校時代は、テニスに熱中しました。
「一度ハマると制限なく突き詰める」性格は、スポーツでも発揮され、練習に明け暮れる日々を過ごしました。
奈良県立医科大学医学部進学
「手先の器用さを活かせるかも」という理由で、奈良県立医科大学医学部に進学しました。
奈良県立医科大学とは:
- 所在地:奈良県橿原市
- 設立:1945年(前身は1945年の県立奈良医学専門学校)
- 特徴:地域医療に貢献する医師の育成
上羽さんにとって、医学部進学は「手先の器用さを活かせる」という実用的な理由が大きかったようです。外科的な手技に興味があったのかもしれません。
大学時代:テニス漬けの日々
しかし、大学に入ってからも、上羽さんの情熱はテニスに向かいました。
「テニス漬けの日々」を送り、医学の勉強そっちのけでラケットを握っていたといいます。
この時点では、まだ「喉の外科医」になるとは思っていなかったでしょう。
2003年:奈良県立医科大学医学部卒業
2003年、奈良県立医科大学医学部を卒業。医師国家試験に合格し、医師としてのキャリアをスタートさせます。
医師としてのキャリア
研修医1年目:運命の出会い
2003年、東京大学医学部附属病院で研修医としてのキャリアをスタートさせました。
人生を変えた出会い:嚥下障害の患者
研修医1年目のある日、上羽さんは嚥下障害のある患者と出会います。
嚥下障害とは、食べ物や飲み物を飲み込むことが困難になる症状。脳卒中、神経疾患、加齢などが原因で起こります。
「食べたいのに、食べられない」
患者の苦しみを目の当たりにした上羽さんは、大きな衝撃を受けました。
「食べることは生きること。食べられなくなるということは、生きる喜びを失うこと」
この経験が、上羽さんを嚥下医療の道へと導いたのです。
初期研修・後期研修
2003年〜
- 東京大学医学部附属病院 研修医
2004年〜
- NTT東日本関東病院
- 都立神経病院
- 亀田総合病院
複数の病院で研修を積み、特に脳卒中や神経難病、重症心身障害者の嚥下障害に関わる経験を重ねていきました。
2010年:東京大学病院 特任臨床医
2010年9月、東京大学医学部附属病院の特任臨床医に就任。
この頃から、嚥下障害治療を本格的に専門とするようになります。
2012年:米国ミシガン大学留学
2012年、**University of Michigan(ミシガン大学)**に留学。
Steven L Kunkel教授のもとで、嚥下障害の基礎研究に取り組みました。
留学での研究テーマ:
- 喫煙による喉頭分泌への影響
- 造影剤誤嚥による肺障害の研究
- 嚥下動態の解析
基礎研究を通じて、臨床では見えない「嚥下のメカニズム」を深く理解していきました。
2012年12月:東京大学病院 助教
留学から帰国後、東京大学医学部附属病院の助教に就任。
臨床と研究の両立を本格的に始めます。
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2018年:米国カリフォルニア大学デービス校留学
2018年、再び海外留学。今度は**University of California Davis(カリフォルニア大学デービス校)**へ。
Peter Belafsky教授のもとで、嚥下障害の最先端治療を学びました。
留学での学び:
- 高解像度嚥下内圧検査の技術
- 嚥下障害に対する手術治療法
- 多職種連携による嚥下リハビリテーション
この2度目の留学経験が、後の摂食嚥下センター設立に大きく活きることになります。
2019年7月:東京大学病院 特任講師
2019年7月、東京大学医学部附属病院の特任講師に昇進。
臨床医としても、研究者としても、教育者としても、その実力が認められました。
2021年4月:准教授就任・摂食嚥下センター設立
2021年4月、上羽さんのキャリアにおいて最大の転機が訪れます。
東京大学医学部附属病院 摂食嚥下センターが、国立大学として初めて設立されたのです。
そして、上羽さんはこのセンターのセンター長に就任。同時に、准教授にも昇進しました。
年齢44歳での准教授就任、そしてセンター長就任。異例のスピード出世と言えるでしょう。
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現在の所属:東京大学医学部附属病院
東京大学医学部附属病院 摂食嚥下センターとは
2021年4月に開設された、国立大学病院として初の摂食嚥下障害に特化したセンターです。
設立の背景:
日本は超高齢化社会を迎え、嚥下障害を持つ患者が急増しています。脳卒中、認知症、がん治療後、神経疾患など、様々な原因で「食べられない」患者が増加しているのです。
しかし、従来の医療体制では、嚥下障害は「耳鼻咽喉科」「リハビリテーション科」「神経内科」など、複数の診療科にまたがる問題であり、包括的な治療が困難でした。
そこで、東京大学病院は国立大学として初めて、嚥下障害に特化した正式な診療部門を設立したのです。
センターの体制
中心診療科:
- 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
- リハビリテーション科
- 口腔顎顔面外科・矯正歯科
連携診療科:
- 老年病科
- 小児科
- 小児外科
- 脳神経内科
- 消化器内科
- その他多数
多職種チーム:
- 医師
- 言語聴覚士
- 看護師(嚥下認定看護師)
- 管理栄養士
- 薬剤師
- 歯科衛生士
上羽瑠美センター長の役割
センター長として、上羽さんは以下の役割を担っています:
1. 診療の統括
- 嚥下障害患者の診断・治療方針の決定
- 手術治療の実施
- 多職種チームの統括
2. 教育
- 医学生への教育
- 研修医の指導
- 他病院の医師への講演・指導
3. 研究
- 嚥下障害の基礎研究
- 新しい治療法の開発
- 臨床研究の実施
4. 啓発活動
- 一般向けの講演
- メディア出演
- 著書の執筆
年間の診療実績
東京大学病院 摂食嚥下センターでは、年間約700症例の嚥下機能検査を行っています。
主な検査:
- 嚥下造影検査(VF)
- 嚥下内視鏡検査(VE)
- 高解像度嚥下内圧検査
- 嚥下CT検査(4D画像)
主な治療:
- 嚥下リハビリテーション
- 嚥下機能改善手術(喉頭挙上術、輪状咽頭筋切断術など)
- 誤嚥防止手術(声門閉鎖術、喉頭気管分離術など)
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嚥下障害とは?上羽医師が向き合う病気
嚥下障害の定義
**嚥下(えんげ)**とは、食べ物や飲み物を口から胃へ送り込む一連の動作のことです。
嚥下障害とは、この嚥下がうまくいかなくなる状態を指します。
主な症状:
- むせやすい
- 飲み込みづらい
- 食事時間が長くなる
- 食べ物がのどにつかえる
- 食後に声がガラガラする
- 体重が減少する
嚥下障害の原因
1. 加齢
- 喉の筋力低下
- 反射機能の低下
2. 脳卒中
- 脳梗塞、脳出血による嚥下中枢の障害
3. 神経疾患
- パーキンソン病
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- 多系統萎縮症
- 重症筋無力症
4. 頭頸部がん治療後
- 手術による解剖学的変化
- 放射線治療による組織の硬化
5. その他
- 脳腫瘍
- 認知症
- 薬剤の副作用
嚥下障害が引き起こす問題
誤嚥性肺炎
嚥下障害の最も深刻な合併症が、誤嚥性肺炎です。
食べ物や唾液が気管に入ってしまい(誤嚥)、肺に細菌が入り込んで肺炎を起こします。
日本人の死因第6位(2021年)が誤嚥性肺炎であり、高齢者にとっては命に関わる病気です。
栄養障害
食べられないことで、栄養不足になり、体力が低下します。
QOL(生活の質)の低下
「食べる喜び」を失うことは、生きる意欲の低下に直結します。
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上羽医師の専門:喉頭外科とは
喉頭(こうとう)とは
喉頭は、のどの奥にある器官で、以下の重要な役割を担っています:
1. 呼吸
- 空気の通り道
2. 発声
- 声帯が振動することで声を出す
3. 誤嚥防止
- 食べ物が気管に入らないよう、喉頭蓋でフタをする
喉頭外科医の役割
喉頭外科医は、喉頭に関わる病気の診断・治療を行う専門医です。
主な対象疾患:
- 声帯ポリープ、声帯結節
- 喉頭がん
- 声帯麻痺
- 喉頭乳頭腫
- 気道狭窄
- 嚥下障害
上羽さんは、この中でも特に嚥下障害を専門としています。
「喉オタク」の由来
上羽さんは、自らを**「喉オタク」**と呼んでいます。
「喉(喉頭)の構造、機能、病気。すべてが面白くて、研究が止まらない。喉のことを考えると、時間を忘れてしまう」
このオタク気質が、嚥下障害治療の第一人者としての地位を築いたのです。
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上羽医師の治療方針
「食べる喜び」を取り戻す
上羽さんの治療方針の根底にあるのは、**「食べる喜びを取り戻す」**という強い思いです。
「食べることは、単なる栄養補給ではありません。好きなものを食べる喜び、家族と食卓を囲む幸せ、食事を通じた人との交流。これらすべてが、生きる意味に繋がっています」
多職種連携
嚥下障害の治療には、医師だけでなく、多職種の専門家の協力が不可欠です。
チーム医療の実践:
- 医師が診断・治療方針を決定
- 言語聴覚士が嚥下訓練を実施
- 看護師が日常ケアをサポート
- 管理栄養士が食事内容を調整
- 歯科衛生士が口腔ケアを行う
上羽さんは、このチームのリーダーとして、各専門家の意見を統合し、患者一人ひとりに最適な治療を提供しています。
手術治療への挑戦
リハビリテーションだけでは改善しない重度の嚥下障害に対し、上羽さんは**外科的治療(手術)**を積極的に行っています。
主な手術:
嚥下機能改善手術
- 喉頭挙上術
- 輪状咽頭筋切断術
これらの手術により、経管栄養(胃瘻)から離脱し、再び口から食べられるようになった患者が多数います。
誤嚥防止手術
- 声門閉鎖術
- 喉頭気管分離術
- 喉頭中央部切除術
重度の神経疾患などで、誤嚥性肺炎を繰り返す患者に対し、確実に誤嚥を防ぐ手術を行います。
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研究活動:嚥下障害の謎を解明
基礎研究
上羽さんは、臨床医であると同時に、熱心な研究者でもあります。
現在の主な研究テーマ:
1. 嚥下動態の解析
- 高解像度嚥下内圧検査
- 嚥下CT検査による4D画像解析
- 嚥下動態のVR化
2. 食品テクスチャーの研究
- 粘度計やテクスチャーアナライザーを用いた食品科学的検証
- 患者の嚥下能力に応じた適切な食形態の決定
3. 造影剤誤嚥による肺障害の研究
- 嚥下造影検査で使用する造影剤の安全性検証
4. 喉頭乳頭腫の遺伝子発現解析
5. 喫煙が嚥下機能に及ぼす影響
臨床研究
多施設共同研究:
- 頭頸部がん患者の嚥下障害
- 神経筋疾患の嚥下障害
- 食道癌術後の嚥下障害
論文・著書
上羽さんは、多数の論文を国内外の医学雑誌に発表しています。
代表的な著書:
『見える!わかる!摂食嚥下のすべて:神経・嚥下5期・アセスメント・検査・治療・食事がつながる』(学研メディカル秀潤社、2021年)
この本は、医療従事者向けに、嚥下障害の基礎から臨床まで、わかりやすくまとめた一冊です。
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教育活動:次世代の育成
医学生への教育
東京大学医学部の学生に対し、耳鼻咽喉科学、喉頭科学、嚥下障害について講義を行っています。
研修医・専攻医の指導
東京大学病院で研修する若手医師を、直接指導しています。
「嚥下障害の患者さんと向き合うことの意義を、若い医師たちに伝えたい」
全国での講演活動
医師や医療従事者向けの講演会で、全国を飛び回っています。
主な講演テーマ:
- 嚥下障害の診断と治療
- 多職種連携による嚥下リハビリテーション
- 嚥下機能改善手術の実際
- 神経筋疾患の嚥下障害への対応
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「情熱大陸」放送内容予想
2026年1月19日放送の「情熱大陸」では、以下のような内容が放送されると予想されます。
密着シーン①:外来診療
嚥下障害の患者を診察する上羽さん。
「どんなものが食べにくいですか?」 「むせることはありますか?」
優しく、丁寧に患者の話を聞く姿。
密着シーン②:嚥下機能検査
嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査を行う様子。
リアルタイムで嚥下の様子を観察し、問題点を見つけ出す高度な技術。
密着シーン③:手術
嚥下機能改善手術の様子。繊細で高度な技術が要求される手術を、集中して行う姿。
密着シーン④:多職種カンファレンス
医師、言語聴覚士、看護師、栄養士などが集まり、患者の治療方針を話し合う場面。
チームリーダーとして、各専門家の意見をまとめる上羽さん。
密着シーン⑤:患者との対話
手術後、再び口から食べられるようになった患者との対話。
「先生のおかげで、また好きなものが食べられます」
患者の笑顔が、上羽さんの何よりの報酬。
密着シーン⑥:プライベート
「食べることが大好き」という上羽さん。プライベートでの食事シーンや、研究に没頭する姿も描かれるかもしれません。
密着シーン⑦:脳腫瘍手術後の重度嚥下障害患者
番組予告によれば、脳腫瘍の手術で一命を取り留めたものの、重度の嚥下障害になってしまった女性が登場します。
上羽さんは、この患者に対してどのようなアプローチをするのか。「食べる喜び」を取り戻すことはできるのか。
番組のクライマックスとなる場面ですね。
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