高校野球の歴史において「本塁打記録」は常に注目を集めてきました。その中でも長らく語り継がれてきたのが、神港学園・山本大貴選手の高校通算107本塁打という驚異的な数字です。
しかし、この大記録保持者はプロ野球選手にはなっていません。
そして2017年、早稲田実業の清宮幸太郎選手がその記録に並び、さらに2018年にはついに108号で更新しました。
この記事では、山本大貴はなぜプロに進まなかったのか、そして清宮幸太郎が高校野球史をどう塗り替えたのかを、記録とエピソードを交えて詳しく解説します。
高校野球最多本塁打記録とは?歴代ランキングを整理
高校野球における「通算本塁打記録」は、公式戦・練習試合を含めた数字として語られることが多く、明確な公式記録ではありません。それでも、選手の打撃力や話題性を示す重要な指標として長年注目されてきました。
高校通算本塁打ランキング(主な選手)
- 1位:108本 清宮幸太郎(早稲田実業・2017年8月25日達成)
- 2位:107本 山本大貴(神港学園・2012年)
- 3位:97本 黒瀬健太(初芝橋本・2015年)
- 4位:94本 伊藤諒介(神港学園・2010年)
- 5位:87本 中田翔(大阪桐蔭・2007年)
- 6位:86本 大島裕行(埼玉栄・1999年)
- 7位:85本 横川駿(神港学園・2011年)
- 8位:83本 鈴木健(浦和学院・1987年)
- 9位:83本 中村剛也(大阪桐蔭・2001年)
プロで大成功した選手の多くが「高校通算30〜60本台」であることを考えると、100本超えがいかに異次元の数字かが分かります。
高校通算107本 山本大貴とは何者だったのか
山本大貴選手は1994年6月27日生まれ、兵庫県淡路島出身。中学時代は軟式野球部に所属し、神港学園高校へ進学しました。
高校では1年生からレギュラーに定着し、圧倒的なパワーで本塁打を量産。しかし、甲子園出場経験は一度もありません。
これは意外に思われがちですが、地方大会止まりでも練習試合を含めれば本塁打数は積み上がります。
- 身長:180cm
- 体重:92kg
- 投打:右投げ左打ち
- ポジション:一塁手
高校卒業後、山本選手が選んだ進路はプロ野球ではなく社会人野球・JR西日本でした。
なぜ山本大貴はプロ野球選手にならなかったのか
「高校通算107本塁打」と聞けば、当然プロからの注目も集まります。実際、ドラフト候補として名前が挙がった時期もありました。
しかし、山本選手はプロ志望届を提出しませんでした。その理由は非常に現実的なものでした。
- 自分の打撃ではプロの球に対応できないと冷静に判断
- 野球がダメになった時の将来を考え、安定した道を選択
- 母親にこれ以上苦労をかけたくなかった
高校卒業後、社会人野球での本塁打数は3年間でわずか4本。
この結果を見ても、高校時代の自己評価が決して間違っていなかったことが分かります。
《ここにユーザーが追記してください:山本選手の社会人時代の印象や個人的な感想》
見出し4:清宮幸太郎という規格外の存在
本文:
そんな山本大貴の記録に真正面から挑んだのが、早稲田実業の清宮幸太郎でした。
1年生から主軸として活躍し、テレビ・新聞・ネットを巻き込むフィーバーを巻き起こした清宮。
2017年6月には高校通算100号を達成し、その後も記録を更新し続けます。
- 2017年7月21日:通算106号
- 2017年7月28日:通算107号(山本大貴に並ぶ)
そして甲子園出場を逃した後も、記録への挑戦は続きました。
《ここに早実公式Xや清宮幸太郎関連の投稿を埋め込んでください》
【最新追記】WBSC U-18でついに108号達成
2018年8月25日、「第28回WBSC U-18(18歳以下)ワールドカップ」に出場する侍ジャパン高校日本代表の練習試合で、清宮幸太郎はついに高校通算108号本塁打を放ちました。
これにより、
山本大貴が保持していたとされる107本の記録を正式に更新。
5回無死一塁の場面で放った打球は、右翼席場外へ消える豪快な一発。
高校野球史に新たなページが刻まれた瞬間でした。
【訂正・最新追記】高校野球最多本塁打記録は佐々木麟太郎が更新
これまで高校野球の通算本塁打記録は、
- 山本大貴(神港学園)107本
- 清宮幸太郎(早稲田実業)108本
と語られてきましたが、この記録はすでに更新されています。
最新の高校野球通算本塁打記録保持者は
佐々木麟太郎(花巻東)です。
佐々木麟太郎が打ち立てた“新・高校野球本塁打記録”
花巻東高校の佐々木麟太郎内野手は、高校3年間で高校通算140本塁打という前人未到の数字を記録しました。
この本数は、清宮幸太郎の108本を大きく上回り、高校野球史上最多本塁打記録となっています。
佐々木麟太郎は、元プロ野球選手・佐々木洋氏(花巻東監督)の指導のもと、1年生から主軸として活躍。公式戦・練習試合を問わず本塁打を量産し、記録を大きく塗り替えました。
歴代・高校野球通算本塁打記録(最新版)
最新情報を踏まえた高校野球通算本塁打記録は、以下の通りです。
1位:140本 佐々木麟太郎(花巻東)
2位:108本 清宮幸太郎(早稲田実業)
3位:107本 山本大貴(神港学園)
4位:97本 黒瀬健太(初芝橋本)
5位:94本 伊藤諒介(神港学園)
6位:87本 中田翔(大阪桐蔭)
※記録はいずれも高校通算(公式戦+練習試合を含む)とされています。
それでも語り継がれる「山本大貴107本」の意味
記録上は佐々木麟太郎、清宮幸太郎に抜かれたものの、山本大貴の107本が持つ意味は色あせていません。
- 地方校・甲子園未出場
- 注目度が低い中で積み重ねた記録
- プロに進まず、堅実な人生設計を選んだ決断
この背景があるからこそ、山本大貴の名前はいまも「伝説」として語られ続けています。
清宮幸太郎は“記録更新者”ではなく“時代を変えた存在”
清宮幸太郎は現在、記録保持者ではありません。しかし、
- 高校野球を国民的話題に押し上げた
- メディア露出・観客動員・スカウト評価を激変させた
- 高校生スラッガー像を一新した
という点で、高校野球史に与えた影響は計り知れません。
佐々木麟太郎の登場も、清宮フィーバー以降の「怪物スラッガーを受け入れる土壌」があったからこそとも言えます。
まとめ
高校野球の通算本塁打記録は、
山本大貴 → 清宮幸太郎 → 佐々木麟太郎
と時代とともに更新されてきました。
しかし、
- 記録を持つこと
- プロで成功すること
- 野球人生をどう選ぶか
これらは必ずしもイコールではありません。
数字のインパクトだけでなく、それぞれの選手がどんな決断をし、どんな道を歩んだのかまで含めてこそ、本当の「高校野球の記録」と言えるのではないでしょうか。

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